お知らせ
手術支援ロボット「ダビンチXi」の導入及び稼働開始について
長崎みなとメディカルセンターでは、患者さんにより安全で質の高い手術をめざして、昨年12月に手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入し、トレーニング、シミュレーション、他施設見学を経て、万全の体制を整備し、令和5年4月中旬から手術支援ロボット「ダビンチXi」による手術を開始しました。ダビンチの導入は、長崎県内4カ所目、長崎市内では長崎大学病院に次いで、2カ所目の導入となります。
手術支援ロボット「ダビンチ」について
手術支援ロボット「ダビンチ」は、1999年にアメリカで開発された内視鏡術支援ロボットです。
ロボット手術は従来の腹腔鏡下手術と同じようにいくつかの数センチ程度の小さな切開部を作り、ハイビジョン3Dカメラと3本の鉗子やメスを取り付けたロボットアームを接続し、鮮明な立体画像を見ながら医師がアームを遠隔で操作し手術する仕組みです。ダビンチの鉗子は関節構造を持ち人間の手より大きな可動域を備えており、従来の内視鏡手術用鉗子では難しかった操作も可能になります。また先端が自由に回転・角度を変更でき、人の手の届かない臓器の裏側も手術が可能となります。さらに手ぶれ補正機能も備えており、精度が高く、安定した手術を行うことができます。
ダビンチによる手術は、上述したとおり、数センチ程度の穴を数か所お腹にあけることで手術ができ、ロボット機能により従来は不可能であった角度からの視野確保や手術器具の操作が行えますので、患者さんの負担を最小限に抑えることができます。また、手術中の出血量も少なくなるとともに、体の機能温存が期待できます。さらには、手術後の痛みを少なくすることも期待できます。
当面は、泌尿器科において前立腺がんに対する手術治療で使用されます。今後、他の診療科においてもダビンチによるロボット支援下手術を順次導入していく予定です。
※ダビンチについてご紹介したウェブサイトを近日公開予定です。公開日が決定しましたら、改めてお知らせいたします。