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がん診療

リハビリテーションについて

がん患者のリハビリテーションとは

「がん患者の生活機能と生活の質(Quality of Life;QOL)の改善を目的とする医療ケアであり、がんとその治療による制限を受けたなかで、患者に最大限の身体的、社会的、心理的、職業的活動を実現させること」と言われており、2009~2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女計で64.1%(男性62.0%,女性66.9%)※と年々生存率は上昇し、がんと共存する社会が広まる今、生活の質の向上や、職務復帰に向けてもがん患者のリハビリテーションの必要性は高まってきています。

※最新がん統計:「国立がん研究センター がん統計」(ganjoho.jp)より引用

対象となる方

がんと診断され治療をされる方、全ての方が対象になります。(入院患者に限る)

厚生労働省が定める診療報酬上では、以下の通りになります。
ア 当該入院中にがんの治療のための手術、骨髄抑制を来しうる化学療法、放射線治療又は造血幹細胞移植が行われる予定の患者又は行われた患者イ 在宅において緩和ケア主体で治療を行っている進行がん又は末期がんの患者であって、症状増悪のため一時的に入院加療を行っており、在宅復帰を目的としたリハビリテーションが必要なもの

図1. がんのリハビリテーションの病期別の目的

がんのリハビリテーションの病期別の目的
出典:「国立がん研究センターがん情報サービス」

がん発見から、治療過程、末期がんに至るまで、全てのがん患者さんが対象となります。

当院でのがん患者のリハビリテーションについて

当院では、がんのリハビリテーション研修修了者の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しています。
当院は総合病院かつ、地域がん診療連携拠点病院であり様々な診療や治療が行われており、主に手術・化学療法・放射線療法・緩和ケアの場面で、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・ソーシャルワーカー・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の多職種で連携しています。

当院でのがん患者のリハビリテーションについて

1. がんの術後の場合、ICUからリハビリテーションが開始されます。早期に機能回復が出来るように、出来る限り早くベッドから起き上がる練習を行います。

ICUでのがん患者さんのリハビリテーションの実施の様子
▴ICUでのがん患者さんのリハビリテーションの実施の様子

2. 化学療法や放射線療法をされる患者さんにおいては、治療に伴う副作用(有害事象)を確認しながら、筋力訓練や自転車エルゴメーター等の有酸素運動を実施します。

化学療法後の患者さんへのリハビリテーションの実施
▴化学療法後の患者さんへのリハビリテーションの実施

3. 乳がん術後の方には、独自にパンフレットを作成し退院後のリハビリテーションプログラムを指導させて頂いております。

4. 診療科毎に、カンファレンス(検討会)を開催し、多職種が専門的な視点から意見を交わし、患者さんの状況等を情報共有する事で、より良い関わりが出来るよう努めております。

診療科カンファレンス
▴診療科カンファレンスの様子

がん患者のリハビリテーションにおける地域連携

退院前カンファレンス

退院をされる方で退院前にカンファレンスを開催する例もあります。その際は、医師や看護師、ソーシャルワーカー等と共に、リハビリテーションスタッフも在宅医師や訪問看護師、ケアマネージャーと情報共有をしております。

退院前訪問指導

長崎の土地柄、傾斜地や階段が自宅周囲にある患者さんが多数いらっしゃり、自宅退院が難しい方も中にはおられます。そこで主に緩和ケアに関わる患者さんでは、自宅で本人らしく過ごせるよう退院前にリハビリテーションスタッフが患者さんのご自宅を訪問し、患者さん・ご家族に対し、退院後に導入した方が良い福祉用具や介護サービス、家屋改修が必要な箇所、動作指導や在宅での療養上のアドバイスをさせて頂いております。(※現在はコロナ禍のため実施出来ておりません)

このように、当院ではがん患者さんのリハビリテーションを多職種で連携し、患者さんひとりひとりの状態に合った関わりを提供させて頂いております。