病院紹介


脳卒中センター
脳卒中とは
脳卒中とは、脳の血管がつまったり破れたりすることで、脳に血液が届かなくなり、脳の血管や神経細胞に障害を起こす病気です。
脳卒中には、原因によって、「脳梗塞(脳の血管がつまる)」、「脳出血(脳の血管が破れる)」、「くも膜下出血(脳動脈瘤が破れる)」があります。発症直後の対応が極めて大切であり、迅速な診断・治療ができる病院への搬送が必要です。

脳卒中センターとは
当院は、日本脳卒中学会および長崎県から、それぞれ認定を受けています。
一次脳卒中センターコア施設・脳卒中研修教育施設(日本脳卒中学会認定)
長崎医療圏地域脳卒中センター(県認定)
2016年12月に日本脳卒中学会と日本循環器学会が「脳卒中と循環器病克服5ヶ年計画」を公表、2018年12月に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病、その他の循環器病に係る対策に関する基本法(循環器病対策基本法)が成立し、2021年3月には「脳卒中と循環器病克服第二次5ヶ年計画」が公表されました。これに基づき充実した脳卒中医療体制の構築を目的に施設要件を満たした医療機関が認定されています。当院は2024年4月に長崎医療圏では2ヶ所めの「一次脳卒中センターコア施設(PSC-C)」となり、長崎医療圏の脳卒中急性期医療の中核を担います。
地域の医療機関や救急隊からの要請に対して24時間365日脳卒中患者を受け入れ、脳卒中担当医師が患者搬入後速やかに診療(t-PA 静注療法、機械的血栓回収療法、脳神経外科手術)を開始できる施設です。県では脳卒中に関する医療機能の役割分担を推進し、急性期における拠点化と急性期から回復期に至る連携を図るため「脳卒中診療ネットワーク」を構築中ですが、当院はその急性期医療部門です。
その一方で、2023年4月に「脳卒中相談窓口」を開設し10名の脳卒中療養相談士を擁立、2025年4月からは「脳卒中・心臓病相談窓口」へ発展・名称変更し循環器病疾患(脳・心臓)の院内連携の強化を、また「脳卒中心臓病等総合支援センター」の確立へ向け長大病院同センターとの連携、ならびに地域連携の体制整備・機能充実を進めています。

診療体制について

脳神経外科・内科医師(脳卒中学会指導医3名・脳卒中学会専門医3名・脳血管内治療学会専門医2名・脳血栓回収療法実施医1名を含む)および 脳卒中認定看護師、リハビリ師、医療ソーシャルワーカー、脳卒中療養相談士、脳卒中・心臓病相談窓口(後述)から構成されるユニットで、脳卒中患者の急性期治療からリハビリ・退院・転院までを一元的に行っています。
脳卒中急性期医療は(主として南部・東部の)長崎医療圏を担いますので、よろしくお願いします。
脳卒中・心臓病相談窓口について
当センターでは、「脳卒中・心臓病相談窓口」を設けており、脳卒中に関するさまざまな相談を受け支援を行っています。お気軽にご相談ください。
相談対応時間 | 平日8:30~17:00(相談受付は16:30まで) |
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相談場所 | 1階②番 患者総合支援センター(みなとさぽーと) |
対象者 |
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相談費用 | 無料 |
予約 | 予約不要 |
相談対応者 | 脳卒中療養相談士、両立支援コーディネーター |
相談方法 | 電話または窓口にお越しください。 |
電話番号 | 095-822-3251(代表) ※「脳卒中・心臓病相談窓口につないでください」とお伝えください。 |
窓口のご案内 | こちらをご覧ください |

診療実績
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
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rt-PA静注療法(症例数) | 54 | 28 | 40 | 51 | 47 |
機械的血栓回収術(症例数) | 15 | 21 | 31 | 31 | 25 |
急性期脳梗塞 入院(患者数) | 241 | 249 | 215 | 217 | 234 |
急性期脳出血 入院(患者数) | 99 | 97 | 81 | 76 | 94 |
急性期くも膜下出血 入院(患者数) | 19 | 20 | 21 | 23 | 21 |
急性期脳卒中 入院(患者数) | 359 | 368 | 317 | 316 | 354 |
急性期脳卒中 30日以内死亡(患者数) | 8 | 5 | 16 | 11 | 15 |
急性期脳卒中 リハビリテーション介入(件数) | 356 | 347 | 302 | 306 | 344 |