看護師

看護師座談会

看護師座談会

  • 手術室勤務:T.Wさん

    手術室勤務T.Wさん

  • 4階北病棟勤務(小児科、眼科、耳鼻咽喉科):S.Yさん

    4階北病棟勤務(小児科、眼科、耳鼻咽喉科)S.Yさん

―当院を就職先に決めた一番のポイントは何ですか?(インタビュアー:看護副部長、広報担当)
T.Wさん 私は、長崎みなとメディカルセンターが主な実習病院だったこともあり、教育体制が整っていることがいいなと思いました。特に、1人の先輩看護師が一定の期間新人看護師について指導するプリセプター制度があることがいいなと思いました。
S.Yさん 私は、もともと小児科を希望していたので、小児科がある病院を探していました。そのうえで、小児の救急疾患に関心があったので、急性期の総合病院で最初は働きたいと考え、みなとメディカルを選びました。
―入職する前と後で、思っていたことと違うことやギャップはありましたか?
S.Yさん 私も、看護だけしていればいいのではないんだというのは感じました。慣れてくるとそこまで苦ではないけれど、文書の作成など看護学校では習わないこともあったので。また、急性期病院ということで、ある程度忙しいんだろうなとは思っていましたが、予想していたよりもはるかに忙しかったです。他には、私は年齢的な部分で不安もあったのですが、先輩たちがそんなに気にすることなく接してくれたのでありがたいな、よかったなと思いました。
T.Wさん 私は、第一希望ではなかったのですが、手術室に配属されました。学生の頃にコロナの影響で実習に行けず、手術室の見学ができなかったため、実際に働いてみて、すごく緊張感のある雰囲気とか、緊急手術の忙しい雰囲気を感じました。看護師の先輩だけでなく、隣にいる医師から直接指導されることもあるんだというのは、働いてみてわかりました。
―入職してから今まで、困難に感じたこと・壁にぶつかったことはありましたか?
S.Yさん 私は、1年目にインシデントを起こしてしまったことです。その時はすごく落ち込みました。でも、先輩や師長がクリップ報告で一緒に振り返りを行ってくれて、そのおかげで、2度と同じ間違いは起こさないようにしようという意識が芽生えました。そのことは今でも事故防止に繋がっていると感じています。先輩や師長さんも、けっして責めるのではなく、一緒に考えてくださったのが、とてもありがたかったです。
T.Wさん 私は、1年目の時に初めてつく手術の器械出しがなかなかひとり立ちできなかったことです。落ち込んだりしていたんですけど、自分なりに手順を紙に書き出したり、わからないことは先輩に聞いたりして、乗り越えようと頑張りました。その間、先輩が前よりもできたことを伝えてくれたり、できないことだけじゃなくてできたことにも目を向けることを声掛けしてくれたことが嬉しかったです。そのおかげで前向きに取り組めて、少しずつ一人で出来ることが増えていきました。
―この病院に就職してよかったと思うことを教えてください。
T.Wさん 教育体制が整っているためマンツーマンで指導が受けられ、先輩から自分の弱いところや成長したところを見てもらえることです。また、先輩方が患者さんのことを第一に考えながら関わっていらっしゃるので、自分も目標とする先輩ができ頑張っていけることが嬉しいです。
S.Yさん やっぱり、研修をしっかりしてくれるところです。あと、小児科は先生たちがとても優しくて相談がしやすいところも、良かったなと思っています。
―新人研修を終えての感想を聞かせてください。
S.Yさん 病棟で看護を実践する前に、研修で看護の基礎を学ぶことができたのが良かったです。他にも、グループワークなどで他の病棟の新人看護師と関わる機会があったのも良かったです。
T.Wさん 新人研修の内容は病棟向けのものが多かったのですが、病棟勤務の同期と同じグループで研修を受けたことで、病棟の雰囲気など病棟での話が聞けたり、手術室では実施しない手技についての学習もできたのが良かったです。
―夜勤への対応はどのようにしていましたか?慣れるまで、緊張しましたよね。
S.Yさん やっぱり最初のころはすごく緊張しました。でも、個人のペースに合わせてくれて、自分の不安が小さくなるまで指導してくれるので、安心できました。
T.Wさん 手術室勤務だと夜勤はないのですが、居残りや拘束業務があります。土日祝日には緊急手術で呼び出されることもあります。その中で、まだ一人ではできない手術は、先輩に伝えたり、できることできないことを伝えたり、分からないことは聞いたりして対応してきました。呼び出されるかどうかいつも緊張します。
―最後に、患者さんとの関わりで大事にしていることについて教えてください。
S.Yさん 私が勤務している病棟は小児の患者さんが多く、体調が悪いと機嫌が悪くなってしまって、お熱をはかるのにも泣いてしまう子が多いので、少しでも不安を和らげてあげられるように、笑顔で、口調も穏やかにすることを心がけています。
T.Wさん 手術室では、患者さんとの関わりは病棟よりも少ないですが、患者さんの不安を少しでも軽減できるような関わり方を意識しています。手術に来られる患者さんは手術に対する不安や恐怖、緊張を感じながら手術室に来られます。その不安を少しでも緩和できるように、手術前日には患者さんの病室までお伺いして、顔を合わせてお話を聞いたり、緊張や不安を軽減できるような声掛けをしたりしています。また、手術室でも、横になるベッドや部屋の温度などの環境調整を行い、麻酔がかかるまで手を握るなどの関わりを大切にしています。
インタビュアー:
―お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
2年目の皆さんが日々生き生きとした表情で業務に励んでいらっしゃるのは、周りの方のサポートももちろんあったと思いますが、きっと、1年目で皆さん自身がたくさん頑張ってきたからだと感じました。これからも頑張ってくださいね!
  • プリセプター経験者:W.Sさん(7年目看護師)

    手術室勤務(7年目看護師)W.Sさん

―入職してからずっと手術室勤務とのことですが、慣れるまでは大変ではなかったですか?
そうですね、慣れるまではとても大変でした。器具は毎日見るので覚えるのはそこまで大変ではなかったですが、今日は肝臓の手術だけど明日は婦人科の手術につくとか…そういう違いに頭がついていかなくて、それが大変でした。いろんな診療科の先生につくので、器具の出し方やテープの付け方など、先生ごとにも違いがあるんです。先輩に教えてもらったり、自分で見たりして、覚えていきました。
―当院を就職先に決めた一番のポイントは何でしたか?
ずっと地元で進学していて、長崎で就職しようと思っていました。また、診療科がたくさんある病院で、病床が500床前後のところを考えていました。建て替えのタイミングで病院が綺麗だったのもあります。
あと、スタッフ間の関係性も決め手でした。当院は病院実習先ではなかったんですが、病院見学に行った時に、案内してくれた看護部の当時の副部長さんが看護師の皆さんの顔と名前を知っていて声をかけていたんです。それを見て、ここならいいなあと思いました。スタッフ一人ひとりを気にかけてくれて覚えてくれているんだなと、ホッとしたのを覚えています。
―入職する前に思っていたことと入職後に働いてみて感じたことでギャップに感じたということはありましたか?
入職する前は、手術室という場所柄、もう少し殺伐としているのかなと思っていました。でも、手術室だけかもしれないんですが、長年勤務されていらっしゃる方が多くて、気楽に声を掛け合ったりと思っていた以上に信頼関係をみなさんが築いていて、密な人間関係の中でやっているんだなということを入職してから感じました。もちろん色々ありますが、ぶつかることがあっても、信頼関係があって、ざっくばらんに話しているという雰囲気があります。
―プリセプターとして新人をサポートしている中で、自分が新人だった時の経験が影響しているなと思うことはありますか?
自分が新人の時のプリセプターさんが本当に優しい方だったんです。私が今行っている指導は、その先輩がしてくれたことをまるまる真似しています。そのプリセプターさんは、その日の担当が違っても、朝から必ず顔を出してくれて、「おはよう」とか「大丈夫?」とか言ってくれて。それが嬉しかったので、自分がしてもらって嬉しかったことを新人さんにしていこうと思って、その時のことを気にかけながら、こまめに声をかけています。それぐらいしかしてあげられることはないけど、その時の経験が役に立っています。とてもありがたいです。
―新人指導にあたり、戸惑ったことや、嬉しかったことはどんなことでしたか?
戸惑ったことは、私がせっかちでプリセプティがのんびり屋さんと、キャラが違うんですけど、どっちも悪いことではないので、折り合いをつけることにかなり骨を折りました。私は、人がやっていると、「自分でやった方が早い」と思って待てないタイプなので、自分と違うやり方を受け入れるのが大変でした。待つことがプリセプティの成長につながったり、そうやっていく中で自分も成長できるというか、プリセプティのおかげで勉強になったことがたくさんあります。
嬉しかったことは、私はいつも気になるからプリセプティを注意してばかりなんですけど、先輩方にプリセプティがほめられていると、自分の事のように嬉しいです。
―プリセプターを担当しながら先輩に相談することはありますか?
いつも相談しています。今が初めてのプリセプターで1年経ったところなんですが、オペ室の先輩方はなんでも教えてくれるので、いろんな人に聞いて、いいとこどりをしています。新人さんの「ひよこノート」も、指導にあたる看護師みんなで見ながら、指導に活かしています。一人じゃなく、皆で新人さん全員を指導していくような感じです。ちなみに私は、ひよこノートの確認の時には、マイナスなことは書かないようにして、心に留めてほしいことだけ書くようにしています。
―これから就職活動を始める学生さんたちへ、メッセージをお願いします。
入職前に心配していたことは、たいてい何とかなる、ということを伝えたいです。噂とかに惑わされて、諦めてしまうのはもったいない。結局入ってみないとわからないので、心配するよりも、やってみて、経験して、自分が思うことを信じてほしいなと思います。

全員集合:看護師