Interview
07
白衣の スーパーマン
NICU
西田 なぎさ(10年目)
にしだ なぎさ
制服に着替えたらスイッチオン!
看護師の自分に変身します。
恐怖心と戦いながら強い気持ちで、
小さな赤ちゃんたちの
成長をサポートします。
- プロフィール
- 西彼杵郡長与町出身。宗像看護専門学校卒業。もうすぐ5人目の出産を控え、子育てにも奮闘中のパワフルなママ。休日は家事に専念。
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新生児医療に取り組む日々の心境は?
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新生児の場合、少し触れただけでも急激に心拍数が上がったり、急変したりします。NICUには先生が常駐しているので何かあればすぐに対応してもらえて心強いですが、つねに自分の中にある恐怖心と戦っています。
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大切にしているのはどんなことですか?
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私にも子どもがいるので、お父さんやお母さんの不安な気持ちを理解できる分、なおさら怖いと感じることも。でも、私は看護師です。現場で一緒に泣いてはいられません。限られた面会時間の中でご両親の精神面のフォローを心がけながら、さまざまな工夫をして赤ちゃんの回復をサポートするようにしています。
ご両親と接する際に心がけていることは?
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私自身、母親になる前と後では、患者さんやご家族に対する目線は変わったかもしれません。例えばお母さんに赤ちゃんの病状をお伝えする時には、マイナス面だけではなく「大きな声で泣いていましたよ」「ミルクも上手に飲んでいますよ」とポジティブな情報を交えてお話しするようにしています。
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嬉しい瞬間を教えてください。
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入院中はご両親とも密接に関わるので、未熟児で産まれてきた時からずっと見てきた赤ちゃんが、どんどん成長して退院できた時は本当に嬉しいです。「やっと一緒に暮らせるね」って、ご両親のホッとした表情を見られた時もやりがいを感じる瞬間です。
仕事と育児の両立。大変ではないですか?
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入職した頃は、今のように仕事と出産・育児を両立できるとは思っていませんでした。実際には、みなとメディカルは産休・育休制度が整っているので、仕事との両立に不安はありません。休日はもっぱら家事に時間を費やすので、自分のために割ける時間はありませんが、そんな状況を差し引いても、子どもたちの可愛いさが上回っています。
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育休中は仕事を離れることになります。焦りはありませんか?
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産休・育休期間を合わせると、1年ちょっと休むことになりますが、戸惑いや不安はないですね。職場復帰まではあっという間で、その日がだんだん近づいてくると、参考書を見て勉強したり、看護師長さんと面談をして、配属先の病棟について事前に予習したりします。あとは実践あるのみ! 日々の積み重ねから、現場の感覚を取り戻していきます。
看護師の仕事にギャップは感じましたか?
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看護師に委ねられる仕事は想像よりも幅広く、もちろん医師の下でではありますが、さまざまな処置や判断が私たち看護師に委ねられます。新人の頃は、そういったボーダーラインに戸惑うこともありました。任せてもらえることが増えるのは、仕事をする上では醍醐味の一つですが、逆にプレッシャーに感じるかもしれません。
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プレッシャーや失敗をどうやって乗り越えますか?
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今でも小さな失敗は多々あって、そんな時はしっかり落ち込んで自分を責めることも。精神面の浮上には時間が必要ですが、いずれにしても大切なのは「なぜ失敗したのか」「こうしておけば良かった」と振り返ること。そして、絶対に同じ失敗はしない!落ち込んだ時は、相談できる上司や仲間にも恵まれていますし、家に帰ると子どもたちが癒してくれます。
自宅と職場、スイッチは切り替えていますか?
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職場にいる自分と自宅にいる自分は、まったくの別人かもしれません。家族の前ではオブラートに包まず言いたいことを言えますし、怒った顔もできるから。でも職場では、自分の感情だけに従っていては仕事になりません。
スイッチを切り替える方法は?
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アニメや映画の中のヒーローのように、ユニフォームを着た瞬間から自然とスイッチが切り替わって、いつもの自分から看護師の自分に変身します。看護師は責任を伴う仕事です。ユニフォームは、自分にとって看護師に変身するための道具でもあるのかもしれません。
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