Interview

05

白衣の 探求者

救急科

鳥居 尚矢(7年目)

とりい たかや

看護師は頼りになる人。
頼られる看護師になるためには、
経験と日ごろの学びが大切です。
だからつねに知識や技術を
探究し続けています。

プロフィール
南島原市出身。小倉南看護専門学校卒業。救急医療に憧れて急性期を選択。整形外科・臨床腫瘍科・血液内科の混合病棟から、念願だった救急病棟へ。趣味の魚釣りはプロ級の腕前。
鳥居尚矢

キャリアのスタートに、一般病棟を希望した理由は?

鳥居尚矢

もともとは救急外来を希望していましたが、救急にはさまざまな疾患の患者さんが搬送されてくるので、入職1年目の自分にはまだ早いと考えていたからです。まずは一般病棟で、知識や経験を積んでからでも遅くないと思いました。

鳥居尚矢

整形外科にいた頃、想定外だったことはありますか?

鳥居尚矢

患者さんの多くが転倒してケガをされた80代、90代の高齢者だったことです。高齢者の場合、合併症を発症するリスクが高く、みなとメディカルのような大きな病院でなければ対応できないということを改めて実感しました。

高齢の患者さんと、コミュニケーションを取る方法は?

鳥居尚矢

手術翌日からベッドの上でリハビリを始めて、早い人だと2、3日目には車椅子に乗りますが、やっぱりまだ痛いので愚痴をこぼされる方も。高齢者の中には認知症のために、コミュニケーションが取りづらい方もいらっしゃるので、「元の生活に戻れるように早く動きましょう」、「ずっと寝たままだと肺炎になりやすいですよ」と丁寧に説明をして、リハビリに臨んでもらうように工夫していました。

鳥居尚矢

一般病棟では、どんな学びがありましたか?

鳥居尚矢

看護をする上で気遣う部分や求められる技術は想像以上でしたが、認知症介護などが学べたので、一般病棟からキャリアをスタートさせて良かったです。

憧れの救急病棟へ。仕事内容の違いに戸惑いはありましたか?

鳥居尚矢

もともと救急に進みたいと思っていたので、仕事は楽しくできていますが、人工呼吸器など一般病棟では使用しない医療機器が多く、最初は戸惑いました。重症患者の中には、色々な疾患を持っている方も。観察する情報が多く、細心の注意が必要です。

鳥居尚矢

緊張感のある現場ですね。

命に関わるのはどの科も同じですが、救急の場合はとても細かな部分まで観察していかなければいけません。勤務中はつねに緊張状態が続きますし、特に重症患者の搬送連絡が入った時は病棟全体がピリピリした雰囲気になります。

救急病棟で心がけていることは?

鳥居尚矢

勉強をおろそかにしないことです。救急病棟には専門書が充実しているので、それを読んで知識を増やす努力をしています。

鳥居尚矢

目指している看護師像は?

鳥居尚矢

患者さんやご家族、そしてスタッフにとって頼りになる人、そして頼ってもらえる人です。日ごろの学びは、その理想にもつながると思います。困った時には、認定看護師の資格を持っていて同じ男性でもある、副看護師長に相談します。すぐに答えが返ってくるすごい先輩です。尊敬できる先輩が近くにいるので、安心して仕事に取り組むことができます。

仕事と家庭はどのように両立していますか?

鳥居尚矢

妻も看護師です。家事の分担など、お互い協力しながら子育てもがんばっています。運動会などの行事には、休みを合わせて二人で参加。そして一人になりたい時は趣味の魚釣りへ。3歳の頃から祖父に連れられて続けている趣味なので、リフレッシュも兼ねて野母崎や平戸まで遠出します。救急病棟は男性スタッフも多く、先生や同僚とも、釣りの話題でコミュニケーションを深めています。

みなとメディカルで成長したと感じる点は?

鳥居尚矢

急性期は慢性期と違って病態が急変することが多く、対応力を身につけるには最高の環境です。でも退院までの期間はあっという間。短期間で信頼関係を築くのも重要な技術の一つですが、はじめは患者さんとなかなか上手く話せませんでした。目線を合わせるなど、小さなことから先輩たちの実践を吸収してきました。

印象に残っている患者さんはいますか?

鳥居尚矢

何かあったら「鳥居くんを呼んで」と心を開いてくれる患者さんがいました。私にだけは穏やかな表情で色々な話をしてくださった患者さんの一人です。私の採血や点滴が全然痛くなかったのが、気に入ってくださった大きな要因のようでした。知識や技術は信頼関係を築くきっかけにもなる。そう実感したエピソードです。

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