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外来のご案内

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095-822-3251(代表)

診療科・部門

呼吸器外科

診療内容

~痛みが少なく、体にやさしい低侵襲治療を~

    

胸部に発生した肺癌などの腫瘍、膿胸、気胸、外傷などのあらゆる胸部疾患に外科的治療を行っています。

胸腔鏡下手術を2003年に導入し、2006年に習熟した完全鏡視下手術をほとんどの手術に用い、安全で根治的な手術手技を確立しています。
呼吸器外科チームとしてのチームワークを大切にし手術を受けた方の一日でもはやい家庭復帰、職場復帰をめざしています。
今後普及してくる新しい治療法やロボット支援手術を導入することに努め、痛みの少ない手術、術後呼吸機能が温存された手術を目指していきます。

主な対象疾患

  • 肺癌、転移性肺癌などの肺腫瘍全般
  • 膿胸、気胸、肺化膿症
  • 縦隔腫瘍、胸壁腫瘍
  • 横隔膜疾患
  • 胸部外傷

胸腔鏡下手術(Video Assisted Thoracic Surgery: VATS)について

胸腔鏡下手術とは、胸に小さな傷をつけて行う手術方法であり、3cm程の切開を複数作成し、そこから胸腔鏡と手術道具を挿入して行う手術です。従来の開胸手術に比べ、切開する範囲が非常に小さいことから、患者さんにとって手術後の痛みが少なく、早期に退院できるメリットがある一方、モニター画面を見ながらの操作となるため、視野が狭く、専門医の確実な手技と術中の迅速のな判断力を要します。

手術様式変化
術後1年後の手術痕
術後1年後
術後5年後の手術痕
術後5年後

積極的縮小手術

2cm以下、すりガラス陰影、抹消病変 等の条件を満たしていれば、健常肺を多く残せる区域切除を施行しています。
術後の呼吸症状が楽になります。

術後1か月後のレントゲン写真

手術の際の入院期間と術後経過

入院期間は9泊10日(手術前日に入院、術後8日目に退院)です。重篤な糖尿病の既往がある患者さんや、抗凝固薬を内服中の患者さんでは早めに入院していただくことがあります。また、術後に合併症が発生した場合は退院を延期させていただく場合があります。
退院した直後から通常の日常生活を送っていただくことは可能です。散歩など無理のない程度の運動を積極的に行うことで、残った肺の機能が更に改善していきます。

1日目
(入院)
2日目
(手術)
3日目
(術後1日目)
4日目
(術後2日目)
5日目
(術後3日目)
6日目
(術後4日目)
7日目
(術後5日目)
8日目
(術後6日目)
9日目
(術後7日目)
10日目
(退院)
    採血
レントゲン
レントゲン 採血
レントゲン
レントゲン     採血
レントゲン
 
    昼~食事開始              
    歩行開始              
    尿カテーテル除去              
        シャワー可         入浴可
      胸腔ドレーン除去            

 

疾患 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
原発性肺癌 73 59 82 81 62
転移性肺癌 9 6 5 12 12
その他肺腫瘍 5 9 6 8 7
気胸 22 19 16 15 25
縦隔腫瘍 6 7 10 10 10
膿胸 2 7 11 11 6
その他 10 9 12 12 7
全症例数 126 116 142 149 129

※ほぼ全例鏡視下手術です。

治療実績

2002年から2023年の21年間で当院で治療を行いました肺癌症例の治療成績です。5年生存率は77%で全国集計の生存率を上回ります。
ステージIA期の5年生存率は86%で、IB期の5年生存率は66%です。肺癌は早い段階で発見し、治療を行うことで長生きが可能となります。
ステージIA期から3A期には手術で病変を切除し、進行度に応じて術後の化学療法を行っています。ステージ3B、4期は化学療法を中心とした集学的治療を行うことで長期生存が可能となってきました。

呼吸器外科治療実績
呼吸器外科スタッフ

森野 茂行

診療科長

卒業年度 平成9年卒業
専門分野 呼吸器外科
担当診療科

・所属部門
呼吸器外科
資格など
  • 日本外科学会専門医
  • 日本外科学会指導医
  • 日本呼吸器外科学会専門医
  • 日本呼吸器外科学会評議員
  • 日本呼吸器内視鏡学会専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医
  • Certificate of da Vinci First Assistant(手術支援ロボット ダビンチ)
  • 日本胸部外科学会九州地方会評議員
  • 日本肺癌学会九州支部評議員
モットー 桑弧蓬矢

平原 正隆

主任医長

卒業年度 平成17年卒業
専門分野 呼吸器外科
担当診療科

・所属部門
呼吸器外科 / 消化器外科
資格など
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本胸部外科学会専門医会員
  • 日本呼吸器外科学会専門医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 日本腹部救急医学会認定医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医(消化器・一般外科領域)
  • Certificate of da Vinci console surgeon(手術支援ロボット ダビンチ)
  • 日本ロボット外科学会 Robo-Doc Pilot 国内B級
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修 修了
  • 医学博士
モットー 雲外蒼天

市川 宏美

医師

卒業年度 平成29年卒業
専門分野 呼吸器外科
担当診療科

・所属部門
呼吸器外科
資格など
  • 日本外科学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 検診マンモグラフィ読影認定医
モットー 勤倹力行

広報物

2021年2月、医療機関向け医療コラム「MINATO COLUMN」(みなとコラム)「膿胸について」を発行しました。以下をクリックすると、紙面をご覧いただけます。

PDFをダウンロード

  森野茂行(8:45-11:00)
市川宏美(11:00-13:00)
平原正隆 平原正隆(市川)〔第1,3,5〕
森野茂行(市川)〔第2,4〕
 

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