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外来のご案内

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095-822-3251(代表)

診療科・部門

臨床検査部

部門紹介

病院を受診すれば必ず検査されるほど、もはや検査なしでは医療は遂行出来ません。検査は、血液や臓器の一部を採取して細胞のかたち(形態学)や細胞構成成分の質的量的異常(形質検査)および生物の根源である遺伝子情報の塩基配列を読む遺伝子検査、そして生理検査・エコー検査などがあります。検査の医療における役割は検査の進歩に伴い、以前とは異なり、まず検査を済ませ、その結果を見ながら診察する「診療前検査」が一般的となり初診時に客観的な診断が出来るようになりました。また、個別化療法の一方法として注目されている分子標的療法の適応の判定にもコンパニオン検査(ないし診断)と言って検査が医療をリードする時代となっています。
現在、当院は高速自動検査測定装置を導入して、検査の迅速化をはかり、微生物検査の一部を核酸検査(NAT)としてその充実に努め、高齢化に伴う血管病変の患者の増加に対しては、血管エコー検査体制を強化するなど、検査の充実に努めています。また、臨床検査技師は検査の専門性を活かして他部門とのチーム医療に参加し、病院全体の医療の質の向上に寄与しています。

臨床検査部の概要

当院臨床検査部は、検体検査(生化学・血液・一般)、輸血管理、細菌検査、病理、遺伝子検査および生理検査の6部門で構成され、波多検査部長を筆頭に国家資格である臨床検査技師32名が所属しています。また、当院は、高度・急性期医療、救命救急医療を掲げており、臨床検査部においても専門性の追求(認定資格の取得)と同時に24時間緊急検査に取り組んでいます。

基本方針

  • 正確な検査と迅速な報告、専門職としての付加価値の提供
  • 向上心の維持(学術、技術の研鑽)
  • 患者の皆さんへの接遇を含めたサービスの向上

認定施設状況

施設認定名称 部署 認定団体
指定施設認定 輸血管理室 認定輸血検査技師制度

臨床検査終了後の検体再利用について

長崎みなとメディカルセンターでは、安全で質の高い臨床検査を提供するために各種検査の精度管理、新しい検査の導入、医療従事者の教育・研修、異常値の原因解明などに取り組んでいます。これらの活動は、臨床検査を終了した血液・尿などの検体(残余検体)を再利用することにより継続して行う事が可能となります。これまでに残余検体を用いた研究から多くの知見が得られ、臨床医学の発展に大きく寄与してきており、当院でも各種臨床検査法の性能評価、改良、開発などを行い、日常の診療に貢献したいと考えています。

  • 対象

当院にて臨床検査を実施した後の検体

  • 方法

個人情報を削除したうえで下記の内容について再利用します。

  1. 臨床検査用試薬および測定装置の性能評価
  2. 臨床検査項目の基準値の設定およびその検証
  3. 臨床検査データと他の検査(生理機能検査など)や臨床診断との関連性
  • 倫理的配慮について

『臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について-日本臨床検査医学会の見解-』を順守します。臨床検査後の廃棄予定の残余検体を使用するため、患者様の生命や健康に直接影響を及ぼす事はありません。そして、氏名・生年月日・住所などの情報はすべて削除し、必要に応じて匿名化しますので、個人情報が漏洩することもありません。また、遺伝子解析等は行いませんので個人が特定される事もありません。
成果は医学の発展のために学会や論文などで発表させていただくことはありますが、その際も個人が特定される情報は全て削除いたします。再利用にご承諾いただけない場合でも、実際の診療内容に影響致しませんし、診療上の不利益を受けることもありません。また、業務・教育・研究に使用するために診察に必要とされる検体量以上を採取することも一切ありません。

残余検体の再利用にご承諾いただけない患者様は、お手数ですが、採血室受付もしくは生理機能検査室受付にお申し出ください。お申し出が無い場合は、ご承諾いただいたものと判断し、残余検体を再利用させていただきます。

  • お問い合わせ
連絡先 地方独立行政法人 長崎市立病院機構
長崎みなとメディカルセンター 臨床検査部
〒850-8555 長崎県長崎市新地町 6-39 TEL:095-822-3251
代表者 臨床検査部 部長 波多 智子
検査責任者 臨床検査部技師長 松本 玲子
検体検査部門01
検体検査部門02
検体検査部門03
採血・採尿検査室
2階16番の採血・採尿検査室では外来患者さんの血液・尿検査の受付・採血業務を行っており、隣接する検体検査室の臨床検査技師と看護師で運営しております。新病院での採血・採尿室には、自動受付機をはじめ安全な採血ができるシステムを新たに導入しました。※自動受付には診察券が必要になります。
採血に対する不安を軽減するため、スタッフ一同、採血技術の向上と丁寧な対応を心がけて日々頑張っております。
免疫・輸血管理室

テレビなどで手術中ドクターが『RBC4単位!』と叫ぶと、次の場面では血液パックが吊るされ、輸血が行われている場面を見たことありませんか?この輸血を安全に行えるようにいろいろな検査を行っている部署です。ABO式・Rh式などの「血液型」、その他の血液型との反応を調べる「不規則抗体検査」、輸血直前に輸血血液との相性を調べる「交差適合試験」、更に血液センターへの製剤発注、保管、臨床からの受注など卸問屋のようなことも行っています。また、自分の血液を事前に準備保存する「貯血式自己血」も行っています。
Rhマイナスなど輸血血液が手に入りにくい患者さんには、【血液型情報カード】を発行しています。輸血の必要性についてドクターから説明を受けた際に、このカードを医療機関に提示するとスムーズに対応してもらえますのでご活用下さい。

病理検査室
検査部より技師4名(細胞検査士4名)を病理診断科に派遣しています。
病理診断に必要な標本作製や細胞診などのスクリーニングを主な業務としています。
詳しくは病理診断科をご参照ください。
微生物検査室
熱や腹痛・下痢・化膿などは、様々な微生物によって引き起こされることがあります。これを感染症と呼び、細菌感染が疑われた場合には、喀痰・便・尿・膿など(検体)が微生物検査室へ提出されます。それから菌を発育(培養)させ原因と思われるバイ菌を特定(同定)します。さらに、そのバイ菌にどの薬(抗生剤・抗菌剤)が効くのかを調べ(薬剤感受性検査)治療に役立てています。ただし発育スピードには菌の種類によって大きな差があるので検査が終わるのに数日から数週間と様々です。
また、すぐに結果が出せる検査として(迅速検査)、ウイルスの有無や細菌が出す毒素の検出、さらに顕微鏡で短時間の間に原因菌を探す事も行っています。
その他には、病院内の感染対策として病原菌が病院に拡がらないように環境の整備や見回りをしています。(ICTラウンド)またドクターへの情報として分離菌状況や耐性菌(薬が効かない若しくは効き難い)動向を定期的に提供しています。
これからも検査部の合い言葉である『正確』『迅速』『付加価値』をモットーに、患者さんの治療に役立つ微生物検査室を目指していきます。
生化学・免疫検査室

病院電子カルテ稼働と同時に最新の自動分析器と検体検査システムを導入し、効率的で正確・迅速な検査を確立しました。
1日の平均検体数は約400件で、血液検査室、一般検査室とも連携を取りながら技師2名が担当しています。検査室内に新たな採血室を設けたことにより、生化学検査は採血受付から40分以内、甲状腺関連検査・腫瘍マーカーなどの免疫検査は55分以内に結果を送信し、外来での待ち時間短縮に寄与しています。また、当院の特徴の一つである救急医療に対応した24時間検査を実施しています。

血液検査室

血液検査室は、血液中の有形成分や白血球の種類などを調べる検血一般検査、血液凝固や出血傾向を調べる凝固線溶検査、糖尿病の診断や治療効果判定に用いられるHbA1cの測定を行っています。有形成分には、血液疾患や炎症で増減する白血球や、貧血の有無を判定するのに必要な赤血球、また止血に重要な血小板が含まれます。これら有形成分(血液細胞)は必要に応じて顕微鏡で観察し報告を行っています。血液細胞は抗凝固剤によって影響を受けることもあるため、患者さんの耳たぶから直接少量の血液を採取して標本を作り状態を観察することもあります。
他にも血液疾患の判断や治療効果判定のために実施される骨髄穿刺は、標本作製をベッドサイドで行い、各種染色の後観察し、医師が最終判断をしています。また、髄液・腹水・胸水の細胞数算定や細胞分類、血液型検査も行っています。

一般検査室
一般検査室では、尿検査と便検査を行っています。尿検査では、全自動尿分析装置を用いて尿中のタンパク・糖・潜血他9項目の成分検査を行い、全自動尿中有形成分分析装置を用いて、尿中の赤血球、白血球などの細胞成分の検査を行っています。また尿中細胞成分を詳しく検査するために尿を顕微鏡で観察することも行っています。2台の分析装置で業務の効率化を図り、外来患者さんの待ち時間短縮に努めています。
便検査は、胃や大腸など消化管出血のスクリーニング検査として便潜血検査を行い、また便を顕微鏡で観察し寄生虫や寄生虫卵の有無のスクリーニング検査を行っています。
生理検査部門
心電図
安静12誘導心電図は、狭心症などの虚血性心疾患、心肥大などの心筋疾患、および不整脈などの循環器疾患の診断に不可欠な検査です。検査は痛みもなく2〜3分で終了します。トレッドミル運動負荷心電図は、通常の心電図検査では分らない労作性狭心症の診断や運動耐容能を調べるのに適しています。循環器医師と検査技師が二人で施行し、運動中の心電図と血圧の変化を観察する安全な検査です。検査時間は準備を含めて30分程です。ホルター心電図は、24時間の心電図を記録することにより、不整脈の種類や頻度を調べたり、発作性の虚血所見をみつける検査です。近年、ホルター心電計も小型化され、患者さんの負担が軽減し好評を得ています。認定心電検査技師の有資格者1名が在籍しています。
血圧脈波検査
血圧脈波検査は両腕と両足首の血圧を同時に測定することにより、足首と上腕の血圧比(ABI)を計測します。健常人であれば足首の方がやや高い値になります。大動脈に狭窄や閉塞があるとその部分の血圧は低下し、ABI<0.9になります。血管造影検査と比べ、非観血的で5分程で済む簡便な検査で、動脈硬化症の有無や程度を調べることができます。
超音波検査

超音波検査は、超音波を体内に発信し、その反射波(エコー)をモニター画面に映し出して観察する検査です。被爆の心配がないのでくり返し行うことができ、苦痛もありません。生理検査部門で行っている主なエコー領域は、心エコー、腹部エコー、頚動脈エコー、下肢動・静脈エコーなどです。技師は認定超音波検査士の資格を有し(7名)、日々技術と知識の向上に努めています。検査時間は15分〜1時間で、随時行っています。急性心筋梗塞などの緊急検査、病棟出張検査にも迅速に対応しています。

呼吸機能検査
呼吸機能検査はスパイロメータを使って、ゆっくりと最大努力して求める肺活量と、最大吸気位からできるだけ勢いよく吐き求める努力性肺活量、1秒量(最大努力で1秒間に呼出される量)、1秒率(その比率)を測定します。得られた曲線をフローボリュウム曲線と言い、その形から呼吸器疾患の予測がつきます。肺活量の予測値は性別・年齢・身長・体重から決定されます。肺活量が予測値の80%以下だと拘束性障害(肺線維症、胸膜疾患、間質性肺疾患等)、1秒率が70%以下だと閉塞性障害(肺気腫、気管支喘息、慢性気管支炎等)が疑われます。呼吸器疾患の有無や程度を調べるだけでなく、健康診断や術前検査として多く施行されています。更に詳しく調べる検査として、残気量、機能的残気量、全肺気量、肺拡散能、クロージングボリュウムも測定しています。
脳波・神経伝導検査
脳波検査は、てんかん、意識障害、痙攣などを調べる検査です。脳波検査では、頭皮上に皿電極をクリームで接着させ大脳皮質の表層に生ずる電気活動を記録します。異常波を出現させるために光刺激賦活や過呼吸賦活を行う場合があります。また、睡眠中の脳波を記録することもあります。全て行った場合は1時間以上かかります。最低でも30分は要します。
神経伝導検査は、手足の運動障害やしびれなどの原因が末梢神経障害によるものか調べる検査です。神経を電気で皮膚の上から刺激して伝わる速さを計測します。ピリピリ感、痛みを伴いますが、体には害はありません。検査時間は1肢で15分、4肢だと60分くらい要します。
睡眠ポリグラフ
睡眠ポリグラフは、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)を繰り返す睡眠時無呼吸症候群の検査です。睡眠中の呼吸状態(口鼻気流・胸腹部運動)、血中酸素飽和度、睡眠状態(脳波・目の動き・顎の筋電図)、心電図、いびき、体位、脚運動を記録します。装着は午後8時~9時の間に行います。検査には1~2泊入院が必要です。簡易検査として自宅でもできる終夜動脈血酸素飽和度測定や、携帯型睡眠ポリグラフも行っています。閉塞型睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療方法としてCPAP療法(持続陽圧換気療法)があります。CPAPの導入検査や、処方から管理まですべて行っています。
その他の生理検査
上記以外にも、24時間血圧測定、携帯型発作時心電図、骨塩定量(超音波法)、簡易聴力検査、新生児聴覚検査(AABR)、重心動揺検査、シェロング試験、尿素呼気試験などを行っています。

診療科・部門