診療科・部門


腎臓内科
診療内容
当科は130年の歴史を持つ旧成人病センターの閉院に伴い腎臓内科の診療を引き継ぎ、2016年3月28日から長崎みなとメディカルセンター市民病院にて診療を開始致しました。旧成人病センターは長崎における腎疾患治療の拠点病院の一つとして診療を行って参りましたが、当院では他科との連携が充実することで、心血管、脳血管疾患をはじめとする多くの合併症を有する腎不全・透析患者さんの治療にも幅広く対応できる環境となっております。また、長崎大学病院腎臓内科と密に連携し、日々診断・治療の向上に努め、受診される患者さん全てに充実した医療を提供できるよう、医師・看護師・臨床工学技士をはじめスタッフ全員で努力して参ります。

対象疾患
- 検尿異常(尿蛋白、血尿)
- 慢性糸球体腎炎
- ネフローゼ症候群
- 急性進行性糸球体腎炎
- 全身疾患による腎機能障害
- 血液浄化療法
- 泌尿器科との連携
腎臓は老廃物の排泄、電解質や水分の調節、ホルモン分泌、骨代謝を担う重要な臓器です。検尿異常(蛋白尿、血尿)がある場合、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急速進行性糸球体腎炎などの腎疾患や全身疾患(血液疾患、膠原病、感染症など)による腎機能障害の可能性があり、無治療のまま経過すると腎機能が低下して透析もしくは腎移植が必要となることも少なくありません。当科では早期から介入することで、腎疾患の悪化を未然に防ぐべく綿密な原因精査と腎生検による診断、それに基づく適切な治療方針の決定を行って参ります。
当院へ新設された血液浄化療法室では腎不全に対する血液透析をはじめ、白血球除去療法や血漿交換療法などのアフェレシス治療も施行することができます。また、当院泌尿器科と連携することで血液透析や腹膜透析のスムーズな導入や維持血液透析患者の内シャントの狭窄、閉塞に対する治療も行うことができます。
年度別疾患内訳
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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慢性腎臓病 | 152件 | 142件 | 84件 |
透析シャントトラブル | 24件 | 31件 | 17件 |
腎炎 | 42件 | 23件 | 15件 |
ネフローゼ症候群 | 25件 | 21件 | 16件 |
血管炎 | 2件 | 4件 | 3件 |
急性腎障害 | 19件 | 21件 | 9件 |
敗血症 | 4件 | 11件 | 9件 |
その他 | 112件 | 110件 | 79件 |

山下 裕
副院長、主任診療部長、透析部長
卒業年度 | 平成13年卒業 |
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専門分野 | 腎臓、透析、アフェレシス |
担当診療科 ・所属部門 |
腎臓内科 / 透析部 |
資格など |
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モットー | 腎疾患でお困りの方がおられましたら、どうぞご紹介ください |
北村 峰昭
医長
卒業年度 | 平成18年卒業 |
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専門分野 | 腎臓、血液透析、腎病理 |
担当診療科 ・所属部門 |
腎臓内科 |
資格など |
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モットー |
澤瀬 篤志
医師
卒業年度 | 平成29年卒業 |
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専門分野 | 腎臓内科一般 |
担当診療科 ・所属部門 |
腎臓内科 |
資格など |
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モットー |
福田 はるか
医師
卒業年度 | 令和2年卒業 |
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専門分野 | 腎臓内科一般 |
担当診療科 ・所属部門 |
腎臓内科 |
資格など | |
モットー |
医療機関の皆さまへ
いつも患者さんをご紹介いただき、誠にありがとうございます。
当科は火曜以外はいずれの曜日でもご予約頂けます。検尿異常のある腎臓病予備軍の患者さんや、腎機能の低下した慢性腎臓病の患者さん、急性腎障害など腎疾患でお困りの方がおられましたら、ご紹介頂ければ幸いです。
最近はご高齢で多くの合併症をかかえる患者さんが多く、社会背景も多様になっており、透析の適応についても悩むことも多くなって参りました。腎臓病の患者さんをご紹介頂くことで、患者さんはもちろんのこと、紹介頂きました先生方のご不安も共有させて頂き、先生方と一緒に問題解決方法を模索できればと考えております。
急患につきましては随時対応させて頂いておりますので、いつでもお電話くださいませ。
広報物
- 2022年4月に発行した医療機関向け広報誌「MINAMOTO」2号にて、血液浄化療法室の紹介を掲載しています。以下をクリックすると、紙面をご覧いただけます。
- 2022年2月に発行した患者さん向け広報誌「みんなのみなと」3号にて、慢性腎臓病についての紹介を掲載しています。以下をクリックすると、紙面をご覧いただけます。
研修医・医学生の皆さまへ
当院は日本腎臓学会、日本透析医学会、日本アフェレシス学会の施設認定を受けており、医師の卒後教育や医学生の高次臨床研修の受け入れも行っております。
また、臨床研究への参加や定期的な抄読会の開催により医師の臨床能力を高め、地域の皆さんに満足いただける質の高い医療を提供したいと考えています。研修医の先生方には医師として重要な基礎形成時期に記憶に残る研修期間を約束したいと思います。

月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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新患 | 福田はるか | 北村峰昭 | 澤瀬篤志 | ||
再診 | 北村峰昭 | 澤瀬篤志 | 北村峰昭 | 福田はるか |