チーム医療
認知症サポートチーム(DST)
認知症サポートチームとは
認知症サポートチーム(DST)は、認知症や軽度認知機能障害のある方が、慣れない入院環境の中でも安心して治療を受けられるように専門的知識を持ったスタッフが主治医と病棟スタッフと連携・相談しながら入院生活をサポートするチームです。
認知症サポートチームはDementia Support Team の頭文字をとってDSTと呼んでいます。
構成メンバー
- 脳神経内科・認知症専門医 1名
- 認知症看護認定看護師 1名
- 作業療法士 2名
- 社会福祉士 1名
- 看護師 2名
- 事務 1名
活動内容
チームラウンド・カンファレンス
週1回、各病棟をDSTがラウンドします。適切なコミュニケーションの取り方やケアの提供方法、環境調整、内服治療について、主治医・病棟看護師と話し合いを行っています。
院内デイケア
高齢患者さんの中には、入院により日常生活の変化に戸惑い普段できていたことが出来なくなったり、入院中に認知症が進行したり、体力が低下したりすることがあります。
私たちDSTは入院中の高齢患者さんの「心と体の機能低下予防」を目的に院内デイケアを行っています。院内デイケアでは、体操や季節に応じた貼り絵、塗り絵等を行っており、その時間だけでも笑顔になってほしいという思いで、活動しています。
2021年9月、医療機関向け医療コラム「MINATO COLUMN」(みなとコラム)「当院における認知症ケアの新たな取り組みについて」を発行しました。以下をクリックすると、紙面をご覧いただけます。
当院では院内デイケアをお手伝いしていただけるボランティアの方を募集しています。
【院内デイケアボランティアについて】
- 特別な資格は必要ありません。
- プライバシーを遵守していただければ、どなたでも参加いただけます。
- 日時:毎週月曜日と木曜日14時〜15時30分
- ボランティア保険に加入していただきます。
研修会の開催
認知症や軽度認知機能障害のある方に的確なケアを実践するため、院内スタッフを対象に4回/年以上研修会を行っています。
また、要望に応じて地域医療従事者・地域住民の皆様に向けた講演会・研修会を行っています。
チーム介入実績
入院される患者さんとそのご家族へ
入院する際は普段使っている眼鏡や補聴器の持参をお願いします。
入院中も日常と変わらず適度な刺激に触れることが必要です。
時計やカレンダーの持参をお願いします。
時間や場所が分からなくなることがあります。 卓上カレンダーや普段使用している時計がありましたら持参をお願いします。
痛みや痒みがある場合は我慢をしないで伝えてください。
強い痛みや痒みはせん妄の原因になります。体の症状は我慢せずに医師や看護師に伝えてください。
治療状の制限によりますが、水分をこまめにとってください。
体の水分が不足すると一時的に混乱が強くなります。治療上の制限がない場合は、水分をこまめにとってください。
体を動かしましょう
日中に適度に動くことか大切です。できるだけ座って過ごす時間を作ったり、起きている時間を作るようにしましょう。