チーム医療
摂食嚥下支援チーム
摂食嚥下支援チームとは
摂食嚥下支援チームは、「安全においしく食べる」ことへのサポートを行うチームです。
構成メンバー
- 耳鼻咽喉科医師
- 摂食・嚥下障害看護認定看護師
- 言語聴覚士
- 管理栄養士
活動内容と目的
嚥下評価と食事の調整・指導の実施
摂食嚥下障害を有する方は、誤嚥性肺炎や窒息、低栄養、脱水といったリスクがあります。こういったリスクを最小限にするために、まずは嚥下評価(スクリーニング検査、嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査)を行い、食事形態の選択、食事摂取・介助方法の検討および嚥下方法の指導を行っています。
また、ご自宅で「口から食べる」ことへの不安を抱えている方に対しても、同様の支援を行っています。
カンファレンス
毎週火曜日の週1回実施しています。
食事の現状やリハビリの進行状況の情報共有を行い、摂食機能療法の効果判定や訓練内容を検討しています。
また、対象者には摂食嚥下機能回復体制加算を算定しています。
チーム介入実績
2021年度は363件の摂食嚥下チームへの紹介がありました。このうち、摂食嚥下支援加算(2020年新設、現:摂食嚥下機能回復体制加算)は650件、摂食機能療法は4704件でした。嚥下内視鏡検査は305件、嚥下造影検査は32件実施しています。
摂食嚥下障害に対するチーム活動の需要は増えていますが、2020年度より新型コロナウイルスの流行に伴う活動制限で、一時的な件数減少もありました。現在は十分な感染対策を行いながら活動を継続しています。
患者さんとそのご家族へ
「食べにくい、飲み込みにくい、食事に時間がかかるようになった、むせやすくなった」と思ったり、ご家族に同様の症状が見られる場合は嚥下機能が落ちているかもしれません。まずはかかりつけの主治医や近くの耳鼻咽喉科にご相談ください。
医療機関の方へ
嚥下機能低下、誤嚥性肺炎が疑われる症例がございましたら当院で嚥下評価、食事形態などの提案、嚥下訓練の指導をさせていただきます。遠慮なくご紹介ください。
その他
自宅でできる嚥下訓練の動画を作成しています。興味がある方は一度ご視聴ください。