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外来のご案内

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診療科・部門

放射線部

放射線部

部門紹介

部門紹介放射線部は、放射線科医師、看護師、診療放射線技師が互いに協力しあいながらCT、MRI、RI、血管撮影、超音波検査、胃透視、注腸検査、放射線治療などの幅広い領域で検査・治療を行っています。放射線に携わる医療人としての課題を認識しながら常に患者様中心の診療に努めています。
当院ではFPD(フラットパネル)装置を一般撮影室全室(4室)に導入し、積極的に被曝線量の軽減を実践しています。これは一般撮影装置では、従来のCR装置に比べ半分以下の線量にて撮影可能です。また血管撮影装置においては、パルス透視(15~20F/s)、低レート動画撮影(15F/s)を併用することにより、従来のI.I装置に比べ1/4以下の被曝量(当院比)を実現しています。心臓を栄養する冠動脈をCTによって撮像する心臓冠動脈CT(週10件程度)も積極的に行っています。放射線治療においては、サイバーナイフの導入に伴い、従来の照射法に加えて定位放射線治療も行っています。

新病院の開院とともに、放射線部の機械もほとんどが一新し、よりよい診療の手助けとなっています。電子カルテシステム、RIS(放射線部門情報システム)、PACS(放射線部医用画像システム)の3つをネットワークで結ぶことにより、検査の効率化を実践し、即日検査、所見作成に対応しています。
当院は、通常業務に加え二次救急病院として昼夜を問わず24時間救急車を受け入れています。そのため放射線部でも、一般撮影・CT・血管造影・MRI業務においての依頼に対応しています。また、各人が認定資格を取得し最先端の医療技術に対応できるよう医療人としてのスキルアップを図っています。

所属職種

  • 放射線診断専門医師
  • 放射線治療専門医師
  • 診療放射線技師
  • 看護師
  • 医療補助員
  • コンシェルジュ

主な設備

診断装置 1F
一般撮影装置(胸部・腹部・骨など)4室(FPD)
ポータブル撮影装置(FPD 5台)
透視検査装置(DR 1台)
CT装置(256列 1台、2管球式64列 1台)
MRI装置(1.5T 1台、3.0T 1台)
血管造影装置(IVR-CT FPD 1台)
心臓カテーテル装置(バイプレーンFPD 1台)
ハイブリッド手術室(バイプレーンFPD 1台)
乳房撮影装置(FDP 1台)マンモトーム
超音波装置 2台
骨塩定量装置(全身、腰椎型 1台)
核医学検査 B2F RI装置(SPECT 1台)
治療装置
高精度照射装置 サイバーナイフ(VSI 1台)
外部照射装置リニアック 1台
治療シミュレーター用CT(80列 1台)
治療計画装置 4台(pinnacle、precision)

放射線部

単純X線撮影装置

人体にX線を照射して写真を撮る検査です。胸(肺)やお腹、骨などのレントゲン写真を撮影します。人体は骨、筋肉、軟部組織、脂肪、空気などで構成されており、組織によってX線の透過率が異なります。骨などはX線が透過しにくいため、写真上白くうつります。逆に空気などはX線が透過しやすいため、写真上黒くうつります。単純X線撮影は、人体を透過したX線の量を白黒の写真として表す検査です。

単純X線撮影装置
マンモグラフィー(乳房X線撮影)
マンモグラフィー(乳房X線撮影)

乳房撮影専用の装置を使用し、乳がん精密検査のひとつの方法として用いられます。 乳房を圧迫板と呼ばれる板で乳房を挟み、乳房を薄く広げて撮影します。 乳房は主に乳腺(乳管や結合組織など)と脂肪で構成されています。 乳がんは乳腺から発生するため、乳腺がよく見える写真を撮る必要があります。 乳房を薄く広げることにより、乳腺を広げて分離させ、よく見えるようにしています。 撮影した写真を左右見比べて、左右で異なるところはないか、乳腺の構築が乱れているところはないか、 腫瘤や石灰化はないかなどをみています。

血管造影

私たちの体を養うため、全身に血液が流れています、その血液が通る道を血管といいます。血管は単純X線写真(レントゲン)では見ることが出来ませんが、造影剤を使えば見ることが可能となります。
血管造影は血管の中に1mm~2mm径程のカテーテルと呼ばれる細長いチューブを挿入し、目的の血管まで到達させます。そのカテーテルの中から、血管内に向けて造影剤を注入し、X線を使って連続的に血管の走行、形態、血液の流れの状態を1秒間に何枚ものスピードでX線写真を撮影します。そして血管や臓器の病変を見つけることができます。また、このカテーテルから治療薬を入れたり、病変に栄養を与えている血管を詰めて治療を行うこともあります。また、血管の狭いところにバルーンカテーテルという風船のように膨らむ特殊な管を挿入し、元の大きさまで拡げる治療も行います。風船だけでは、拡げきれない場合は、金属の管(ステント)をいれる場合もあります。

胸腹部、骨盤部血管造影

胸腹部、骨盤部血管造影

当院で行われている血管造影には主に腹部血管造影、心臓カテーテル検査があります。血管造影装置を使い骨、軟部組織を画像処理によって消去し、目的とする血管像のみを抽出することができます。近年ではCTの進歩により診断のみのカテーテル検査が減少し、治療が主目的とされています。悪性腫瘍に対する抗がん剤動注、消化管出血、血管奇形に対する動脈塞栓術など、全身に広く治療が行われています。

心臓カテーテル検査

循環器疾患(虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞など)に対して心臓カテーテル検査およびカテーテル治療(PCI)が行われています。当院では常時、急性心筋梗塞(AMI)等、心疾患に対する緊急治療体制を整えています。

心臓カテーテル検査
超音波

超音波検査とは人の耳には聞こえない音を体の表面にあて、体内の臓器から反射してくる音を画像として表示する検査です。各臓器の形や組織の変化を見ることができます。
検査方法は、対象部位に専用のゼリーを塗り、プローブ(超音波を送受信する機器)を皮膚に密着し動かしていきます。腹部エコーの場合は深呼吸をしたり息をとめたりすることがあります。検査にかかる時間は範囲によって異なりますが15~30分程度です。超音波は身体に害を与えないので、繰り返し検査を受けても安全な検査です。

消化管造影検査

消化管造影検査とは、大きく分けて上部消化管造影検査(食道、胃、十二指腸、小腸)と下部消化管(大腸)造影検査(注腸検査)に分かれています。基本的にはどちらの検査も造影剤と空気を注入し、粘膜に付着した造影剤をX線透視装置により写し出す検査です。通常、造影剤はバリウムを使用します。詳細は胃X線検査、注腸検査をご参照下さい。

消化管造影検査

胃X線検査

バリウムと発泡剤(胃が膨らむ薬)を飲用して、食道・胃・十二指腸などの消化管の粘膜の病変を見つけようとする検査です。バリウムはX線を透過させないので、写真には白く写ります。胃内腔の壁に凹みがあればバリウムは溜まるので白く写り、凸があれば、バリウムが壁にのらないで黒く写ります。このことによって、形や大きさ、病変などがわかります。同時に、食道および十二指腸などの撮影も行います。

胃X線検査を受けられる方へ(注意事項)

注腸検査(大腸検査)

大腸の炎症性の病気(腸のただれ、きず)、大腸ポリープ、大腸がん、その他をX線写真により診断します。大腸はそのままでは写真に写りませんので、造影剤(バリウム)を肛門から大腸に入れて大腸がよく見えるようにしてから写真をとります。
この検査では便が残っているとバリウムが奥まで入らなかったり、便と病変の区別ができなくなります。大腸の中に便を残さないようにするために、検査前日から簡単な食事制限をし、下剤を飲んでいただきます。

注腸検査(大腸検査)を受けられる方へ(注意事項)

MRI検査(magnetic resonance imaging, 核磁気共鳴画像)
MRI

MRI(磁気共鳴断層画像診断装置)検査とは、X線撮影やCTのようにX線を使うことなく、体内の水素原子が持つ弱い磁気を利用して体内の状態を断面像として撮像することができます。X線を使うことがないため、被ばくの恐れなどはありませんが、強い磁石と電磁波を使い撮像します。そのため検査を受けられる患者様には、通常、トンネル状の装置の中に通常20〜30分間寝ていただく必要がありますが、痛みなどはありません。
当院ではSiemens社最新装置1.5TAeraと3.0TSkyraを導入いたしました。MRIの得意な脳、脊髄・脊椎、関節、子宮や前立腺などの撮影は信号が高く、組織間のコントラストはより明瞭となり、高分解能で高画質な画像が提供できるようになりました。今回の導入で以前の装置では検査できなかった心臓MRIや頭部のMRスペクトロスコピーなどの高機能検査も撮像することが可能となりました。

検査中のマスク着用について

COVID-19感染対策として、検査中もマスク着用をお願いしております。
マスクの種類によっては、鼻ワイヤー部分の金属等で火傷の可能性がある報告があります。
お持ちのマスクで検査が困難な場合は、代用のマスクを準備していますが、
出来る限り検査当日は、
☐金属のワイヤーが入っていないマスク
☐抗菌コーティングに金属(銀、銅など)が含まれていないマスク
をご持参いただきますようお願いします。

MRI検査を受けられる方へ(注意事項)

CT(computed tomography, コンピュータ断層撮影)

当院では平成26年2月よりSIEMENS社製SOMATOM Definition Flash を導入いたしました。このCTは1つのCT装置内に2つのX線管を搭載しており、その2つを組み合わせて使用することにより、従来のCT検査では不可能であった短時間で広範囲の撮影が可能になりました。この結果、呼吸等による体の動きにも対応が可能であり、短時間で撮影が終了するため、放射線被ばくの低減や使用造影剤量を軽減することも可能となりました。また、2つのX線管よりそれぞれエネルギーの異なる放射線を発生することにより、従来のCT検査では得られなかった人体内の情報を画像化することが可能になり、形態情報のみならず、その性状を画像化できるのではないかと期待されています。

CT(computed tomography, コンピュータ断層撮影)

造影剤を静脈投与して血管を撮影するCTアンギオや3次元画像による手術計画なども行っています。もちろん、放射線被ばく低減を考慮し、撮影者は患者さんの体格(体重)・検査目的に応じた撮影条件を設定し、被ばくを最小限にしながら良好な画像が得られるように工夫しています。原則CT検査は予約制ですが、緊急検査は常時行っています。

CT検査を受けられる方へ(注意事項)

心臓CT

心臓CTは心臓を栄養する冠動脈という血管を撮像するための検査です。当院で導入したCTは高速撮影が可能なため、常に動いている心臓の冠動脈の描出などもできます。これまで検査困難であった高心拍(80〜120回/分)や、不整脈ありの患者さん、また冠動脈バイパス術後の患者さんのフォローアップ心臓CT検査も飛躍的に描出力が向上しました。心臓CT検査は入院をせず、当日外来検査で行っています。

心臓CT01
心臓CT02

心臓CT検査を受けられる方へ(注意事項)

3D画像処理

3D画像処理

当院では、最新のワークステーション(検査画像を処理し、いろんな表示をするシステム)を用いて3次元画像処理を行っています。通常のCTの輪切りの画像を重ね合わせることによって、立体的な3次元の画像を作ることができます。また、この3次元の画像はいろんな角度から観察することができるため、診断や手術の計画を立てる時などに役立ちます。

RI(核医学検査)
RI(核医学検査)

RIとはラジオアイソトープ(radioisotope:RI)の略で放射性同位元素のことです。RI検査は、微量の放射性同位元素(RI)を体内に静脈注射等で投与し、放射性同位元素(RI)が発する微量の放射線の動態を体外からガンマカメラ装置で撮影する検査です。転移性骨腫瘍の検出、脳や心筋の血流検査、腎機能検査、甲状腺検査、リンパ節検査など多種多様の検査があり、目的に応じて様々なRIを使い分けます。
前処置も検査によって異なりますので、詳しくは予約の時にご説明します。

放射線部

年間検査・治療件数

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
一般撮影 32,939 25,098 27,854 28,495 26,594
ポータブル撮影 11,078 10,184 12,767 12,312 10,380
CT撮影 18,272 16,273 17,665 16,946 16,989
MRI撮影 7,183 6,042 6,569 6,295 6,116
核医学検査 797 673 717 756 699
血管造影(放射線科) 157 141 142 146 147
血管造影(脳神経内外科) 97 44 53 54 65
血管造影(腎臓内科) 46 41 29 17 35
放射線治療患者数(人) 353 292 259 312 274
骨密度検査(DEXA法) 701 628 962 990 871

※放射線治療患者数のみ人数表記、他は件数を表記しております。

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